素敵な秋の富士山と登山客の足跡
10月下旬。八ヶ岳南麓(なんろく)を代表する登山口「観音平(かんのんだいら)」へ向かう途中の展望台。空気が澄んでるので綺麗な富士山をここから眺める事ができます。ちょっと休憩がてら「カシャッ!」っと一枚撮ってみました。
JR中央本線の小淵沢駅からタクシーを利用して「編笠山」「権現岳」「八ヶ岳横断歩道」に向かう登山客でこの時期は賑わいます。その他にも天女山・南アルプスなどへの送りもありますが、当然の事ながらお迎えにも行くわけですよ。下山してきたお客様をお迎えに。
100%足元のマットが泥だらけ。そして夏場には強烈な匂いが・・・。
しかしながらこの時期は、綺麗な紅葉と素敵な富士山が癒してくれるんです。は~、この後マットの掃除とファブリーズ散布という余計なお仕事が・・・なんて小さなボヤキを吹き飛ばしてくれる八ヶ岳南麓の景色!
都会の喧騒を離れて良かったと思う瞬間です。
無尽と言う名の老害について
「無尽(むじん)」という言葉をご存知でしょうか?古くは互助扶助の民間金融制度だったものが、いつしか「飲み会」や「旅行」など、エンタメ性の高いものに変わっていきました。山梨県の田舎では、この無尽と言う名の飲み会が老人を中心に行われています。
夜の11時をまわった頃、スナックからのタクシー依頼が入り直行。お酒を飲んだ帰りにタクシーを使う方は田舎でも普通にいます。東京とは違い、ほとんどの方は節度ある飲み方をされていて非常にお行儀がいいんですが・・・。
5分程待機してると4人組の酔っぱらった老人が出てきましたが、中々タクシーに乗る気配なし。スナックのママがタクシーに乗るように促しますが、そんな事お構いなしに大きな声で話し続ける始末。・・・・、我慢我慢・・。ようやく乗り込んだと思ったら、助手席に座った禿おやじが大きな声で「○○へやってくれ」と何故か半ギレ状態。
私「○○ですね。この道を真っすぐで宜しいですか?」
禿おやじ「何だ道知らんのか~?え~お前新人か?」
私「まだ2ヵ月でして(我慢我慢・・・)」
禿おやじ「運転変わってやろうか?俺の方が道しってるぜ~」
私「お客さん面白い事おっしゃいますね~(お前らの家なんか知らね~よ)」
禿おやじ「俺は昔船乗りだったんだぜ~」
私「(だから知らね~って・・あ~めんどくせーな)」
これ以後この禿おやじの言う事は完無視。すると程なくして大人しくなり、ちらりと横目で確認すると・・・・・・4人中3人寝てやがる・・
私「(これが老害ってやつか。早く逝ってくれないかな・・)」なんて思った一日の終わりでした。
田舎街のタクシードライバーになって3ヵ月が経ちましたが、自分の未熟さに懺悔の日々です。東京に比べたら大したこと無いやり取りでしょうが・・、接客業ってホント大変なお仕事ですね。
「果たして1年後の自分は何してるかな~」なんて思いながら、今日も美しい景色を眺めてタクシーを走らせています。
たまにはこんな事もあります
八ヶ岳南麓(清里・小淵沢)から80km。1時間20分の小旅行です。貸切でお客さんは近くのホテルに視察名目で下車。約2時間程の空き時間で、お弁当を食べながらのワンショットが上記の写真です。そしてお昼寝付きの優雅なひと時。
この日の勤務時間は8時30分~19時30分。労働時間10時間で実働7時間。売上が5万円越えの美味しいお仕事でした。
普段は八ヶ岳の麓で営業していますが、さすが富士山のお膝元。人と車と外国人で非常に賑わっていました。本来なら空き時間を利用して個人的に観光したかったんですが、あまりの混雑ぶりに断念。河口湖周遊道路の空きスペースでおとなしく就寝(^^♪
入社してちょうど3ヵ月になりましたが、今月は歩合制導入後のお給料です。果たしておいくらになるのか?
お楽しみに!
恐るべし管理体制!そこに自由はあるのか?
入社して3ヵ月が過ぎました。道はナビの力を借りながらも淡々と仕事をこなしつつ、ようやく忙しい夏が過ぎ去りました。
人間関係は浅く広くといった所でしょう。この会社のタクシードライバーは総勢10人。出勤時間も勤務日も違うので駅前の待機場所で顔を合わせる程度です。平均年齢も50代後半で、みなさん淡々と仕事をこなす感じですね。
月24日勤務で1日12時間拘束。休憩1時間。東京から移住してきて思った事は・・・・・「休み少な~!そして忙しい・・・」。観光地と言う事で週末には売上5万円を超える事もあります。思い描いていた田舎のタクシー像とはかけ離れた結果となりました。その最たる実態が「超管理体制!」。
逐一GPSで監視され、道を間違えると即刻無線が飛んできます。「あ~、今の道を右折だったのにな~」なんてお客さんが乗っててもお構いなし。そもそもナビが古いせいで遠回りのオンパレード。・・・観光で八ヶ岳を訪れる方は新人ドライバーにご注意を。
休憩時間も会社の指示で取る事になります。と言うのも東京のタクシーのような「流し」と言われる営業方法はなく、駅待ち30%予約が70%といった営業手法となっている為で、予約状態によって休憩時間も変わってくるんですよね。仕事中はいつ無線が入って来るか分からないので常に車にいる必要がある訳で・・・。
この会社でタクシードライバーになって思った事・・・「非常に窮屈・・、常に監視されてるな・・・、そこに自由はあるのか?」。
他のドライバーさんは「休みはいいけど稼ぎたい」といった方が多数を占めてる事にびっくり!同じ東京からの移住者も同じ考えで2度びっくり!しかしその裏には理由があったんです。またの機会にお伝えします。
もっとのんびり自由を求めてきたこの私は・・何となく不完全燃焼が続いている状態。
さてさて、どうしたものかな。